交通事故施術

交通事故の中で最も多いとされている事故は、追突事故です。
例として後方車からの追突や、出会い頭の追突などが挙げられます。

また、バイクや自転車との接触事故などもあるでしょう。
いずれにしても、信号無視や不注意などで起こる事故であり、若年層もしくは高齢者に多くみられる傾向にあります。

交通事故による追突や接触などの衝撃によってさまざまなケガを引き起こす場合があります。

とくに交通事故で多いケガの１つとして、むちうちが挙げられます。
追突などによって不意なタイミングで強い衝撃が加わると、首の組織が損傷することがあります。

また、事故の衝撃で身体を打ちつけることで、打撲や骨折、捻挫などのケガを負う場合もあります。

交通事故の場面では、突然の出来事と事故の衝撃により、脳は興奮しやすい状態になります。
興奮状態になれば自律神経の交感神経が活発になり、アドレナリンが分泌されるようになります。

アドレナリンには鎮痛作用があるため、ケガをしていても痛みが感じられにくいです。
そして、事故から数時間から数日経過すれば、興奮が落ち着くことで痛みが現れ始めるようになります。

上述したように、アドレナリンの分泌によって事故直後は痛みを感じにくくなっています。
そのため、痛みがないという理由で必要なケガの処置や検査が行われないというケースも珍しくありません。

そうすると、ケガの発見が遅れてしまうことでケガの後遺症が残ってしまう可能性があります。
とくに、交通事故によるむちうちに後遺症が残ってしまうことが多い原因は、発見が遅いことも関係しているケースがあります。

また、事故から時間が経ってからケガの対応をしようと考えても、ケガと事故の因果関係の証明ができずに自賠責保険などの保険が認めらないようなケースもあります。

こうした背景から、交通事故の直後に痛みがない場合でも医療機関で検査を行うことが大切だといえます。

自賠責保険とは、法律によって自動車やバイクの所有者に加入が義務付けられている保険です。
自賠責保険に加入していなければ運転をすることはできず、罰金が科せられます。

自賠責保険は、被害者を救済する目的の保険制度です。
被害者が交通事故で受けた損害の補償を行うことができ、ケガの回復までの施術費用や通院費用などが補償されます。

自賠責保険には、交通事故の被害者のみが利用できるという特徴があります。
そのため、実際に自賠責保険に加入している加害者は、ケガをしても自賠責保険を利用することができません。

次のような場合に自賠責保険を利用することができます。

・信号待ちで後方車に追突されて、むちうちになった
・バイクを運転していたら車に衝突され、転倒して体中を強打した

任意保険とは、自動車やバイクの所有者の任意で加入することができる保険です。
自賠責保険のように法律で加入が義務付けられているわけではないため、必ずしも全員が加入しているとは限りません。

任意保険は自賠責保険とは異なり、補償範囲が広範囲に渡ります。
交通事故の加害者のケガの回復までの施術費用なども補償の対象になります。

また、自賠責保険では補償金額に限度があるため、その金額を超えるような場合には任意保険で補うことが可能です。

任意保険では補償範囲が広いため、さまざまなケースで利用することができます。
任意保険が利用できるケースは、次のような場合です。

・交通事故を起こした際に、首を負傷した
・任意保険の契約をしている車に同乗していた友人も事故でケガをしてしまった
・被害者の方のケガの回復までの時間がかかっており、自賠責保険だけでは補償できない