【ぎっくり腰の原因】
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毎年10~12月はぎっくり腰の問い合わせや患者様が多くいらっしゃいます。
多くの方は無理をしたがゆえにぎっくり腰になってしまったと訴えられるのですが、そもそもギックリ腰の原因とは何でしょうと聞かれることも多いのでご紹介できればと思います。
ぎっくり腰の原因や症状を呈するものとして上がるものが、
●身体の使い過ぎ
●急性ヘルニア(椎間板ヘルニア)
●腰椎の可動不全
が考えられます。
まず身体の使い過ぎですが、簡単に言ってしまうと普段の疲れが爆発した状態であるということです。
身体と言っても腰を使いすぎたということではなく、手足や首、背中など腰以外の筋肉が使いすぎ状態になってしまうと筋肉は硬くなり、動きは悪くなってしまいます。
その分の負担はすべて腰が受けてしまい、ぎっくり腰になってしまうというわけです。
次に急性ヘルニアです。
腰椎同士の間にある椎間板の髄核という組織が飛び出してしまい、神経を圧迫している状態なので、ヘルニアの痛みは特に強く現れます。
背骨は腰の部分では前弯(お腹側へのカーブ)しています。
反る方向には比較的強いのですが、お辞儀のような身体を前に曲げる姿勢は腰や首の椎間板にとって大敵なので、首や腰を曲げる姿勢が多い方は注意しましょう。
どんな姿勢をしても強く痛む、腰から下半身にかけて痺れる、または感覚がおかしいといった症状があれば早急に医療機関に受診しましょう。
最後に腰椎の可動不全についてです。
これは腰椎そのものが原因となっているものの一つです。
身体の組織において、実は痛みの出やすいのもと出づらいのもがあります。
その中でも、関節由来の痛みというものが特に痛みを感じやすいと言われています。
硬くなってしまい、本来の動きが取れない関節となれば、急に動かした時には強烈な痛みが出るのも頷けますね。
ぎっくり腰にも元をたどれば原因があります。
痛めてしまったときには適切な処置を行い、回復とともに再び繰り返さないよう予防をしていかなくてはなりません。
元気な毎日を送るためにもご自身の状態をしっかりと認識し、痛ませない生活を送りましょう。