10年後、今と同じように歩けますか?
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こんにちは!うるおいの鈴木です。
突然ですが、少し想像してみてください。
10年後、あなたは今と同じように歩けているでしょうか?
行きたい場所へ自分の足で出かけ、旅行を楽しみ、買い物をして、家族や友人と一緒に歩く。
そんな当たり前の日常を、これからも当たり前に続けられると思いますか?
「まだ40代だから大丈夫」
「50代になっても、今と同じように動けるだろう」
そう思う方も多いかもしれません。
しかし、今の生活を振り返ってみると、少し気になることがあります。
それは、私たちの暮らしは便利になった一方で、身体を動かす機会が驚くほど減っているということです。
■ 戦後の暮らしと現代の暮らし。何が変わったのか?
戦後の日本では、今ほど家電や自動車、便利なサービスが普及していませんでした。
洗濯や掃除には手間がかかり、買い物へ行くにも自分の足で歩く。通勤や通学で歩き、農作業や家事など、日々の生活そのものが身体を使う機会になっていた人も多くいました。
もちろん、当時の暮らしは決して楽ではありません。栄養不足や感染症、重労働など、現代とは違う健康上の問題もありました。
それでも、現代と大きく違う点の一つは、意識して運動をしなくても、日常生活の中で身体を動かす機会が生まれやすかったことです。
では、現代の私たちはどうでしょうか?
洗濯は洗濯機がしてくれる。
掃除は便利な家電が助けてくれる。
買い物は車で行ける。
仕事はパソコンの前に座ったまま進められる。
食事も商品も、自宅まで届けてもらえる。
どれも素晴らしい進歩です。
便利になったことで、私たちは時間や労力を節約できるようになりました。
しかし、その便利さと引き換えに、以前なら自然に行っていた動作まで、少しずつ減っているのではないでしょうか。
身体を使わなくても生活できる環境が整ったこと。それが、現代人が見落としやすい健康上の課題の一つなのです。
■ 実際に、私たちの歩く量は減っています
これは、単なる印象ではありません。
厚生労働省の「令和4年国民健康・栄養調査」では、20歳以上の1日当たりの平均歩数は、男性6,465歩、女性5,820歩でした。
そして、この10年間で男女ともに歩数が有意に減少しています。<https://www.mhlw.go.jp/content/001461144.pdf>
つまり、社会が便利になっていく一方で、日常的に歩く量は減ってきているのです。
もちろん、歩数だけで健康状態のすべてが分かるわけではありません。歩く量が多ければ必ず健康で、少なければ必ず不健康ということでもありません。
しかし、日常的に身体を動かす機会が減り続けることは、見過ごせない問題です。
なぜなら、身体は使う機会が少なくなると、筋力や持久力などを維持しにくくなるからです。
そして、その変化は、ある日突然やってくるとは限りません。
■ 身体の衰えは、気づかないうちに進むことがある
例えば、こんな変化はありませんか?
- 階段よりも、ついエレベーターを選ぶようになった
- 少し歩いただけで疲れるようになった
- 以前より長時間歩くのがつらくなった
- 床に座ると、立ち上がるのがおっくうになった
- 休日は疲れてしまい、外出する機会が減った
一つひとつは、よくある変化かもしれません。
しかし、こうした変化が重なっているなら、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
身体を動かす機会が減る。
筋力や体力を使う機会も減る。
動くことが以前よりおっくうになる。
さらに活動量が減っていく。
このような循環に陥ると、身体を動かす機会を取り戻すことが難しくなる場合があります。
もちろん、痛みや疲れの原因は人それぞれです。年齢だけでなく、病気や関節の状態、睡眠、生活習慣などが関係することもあります。
だからこそ、すべてを「年のせい」と片づけてしまわないことが大切です。
■ 10年後、あなたの身体に何が起こっているでしょうか?
今は何とか歩けている。
少し疲れやすくなったけれど、仕事も家事もできている。
だから、身体のことは後回し。
もし今、そんな生活を送っているとしたら、少し先の未来を想像してみてください。
10年後、今よりも筋力が落ちていたら。
今よりも身体が動かしにくくなっていたら。
膝や腰の痛みが気になり、出かけること自体が負担になっていたら。
本当は行きたかった旅行を諦める。
家族と一緒に歩くペースについていけない。
買い物や階段の上り下りに、以前より苦労する。
そんな未来を、できれば迎えたくないですよね。
もちろん、10年後の身体を正確に予測することはできません。年齢を重ねても元気に活動している方はたくさんいます。
大切なのは、将来を必要以上に怖がることではありません。
今の自分の身体が、これから先も動き続けられる状態なのかを考えることです。
■ 健康のために必要なのは、特別な運動だけではありません
「身体を鍛えなければいけない」と聞くと、ジムに通ったり、毎日トレーニングをしたりしなければならないと思う方もいるでしょう。
しかし、まず大切なのは、今の生活の中で身体を動かす機会を増やすことです。
例えば、
- 近い場所への移動は、無理のない範囲で歩いてみる
- 長時間座り続けず、途中で立ち上がる
- 買い物や家事など、日常生活の活動を大切にする
- 自分の体力に合わせて、筋力を維持する運動を取り入れる
こうした積み重ねも、身体活動を確保する方法です。
厚生労働省の「身体活動・運動ガイド2023」でも、年齢や体力などの個人差を踏まえながら、今より少しでも多く身体を動かすことが勧められています。<https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf>
最初から完璧を目指す必要はありません。
今までほとんど歩いていなかった方なら、少し歩く機会を増やすことから。
身体を動かすと痛みが出る方なら、無理に運動を始めるのではなく、まず医療機関などで原因を確認することから。
自分の状態に合った一歩を選ぶことが大切です。
■ 今の身体を、未来の自分に引き継ぐために
私たちは、車の調子が悪くなれば修理を考えます。
家電が壊れれば、修理したり買い替えたりします。
しかし、自分の身体についてはどうでしょうか。
痛みが強くなるまで我慢する。
疲れが取れなくなってから考える。
歩くのがつらくなってから、ようやく身体の衰えを意識する。
そんなふうに、問題が大きくなってから初めて向き合うことも少なくありません。
けれど、身体は買い替えることができません。
これから10年、20年と付き合っていく、自分にとって唯一の身体です。
だからこそ、今の状態を知り、必要なことを見直していく価値があります。
最近、身体が動かしにくくなった。
以前より疲れやすくなった。
肩や腰のつらさが続いている。
将来も自分の足で元気に歩いていたい。
もし、そんな変化や思いがあるなら、一人で「年齢のせいだから」と結論を出してしまう前に、身体の状態を一度見直してみませんか?
何が気になっているのか。どんなときにつらいのか。これからどんな生活を続けていきたいのか。
そうしたことを整理するだけでも、次に何をすべきかが見えてくることがあります。
10年後も、自分の足で歩きたい。
行きたい場所へ行き、好きなことを楽しみ、大切な人と同じ景色を見たい。
その未来は、10年後になってから準備するものではありません。
今の生活を見直すことから、少しずつ始まっています。
あなたは10年後、どんな身体で、どんな毎日を過ごしていたいですか?








