顎関節矯正

顎関節症とは、何らかの原因で顎周りの筋肉が緊張や炎症を起こしている状態です。

筋緊張や炎症が起こることで、顎に違和感や痛みが生じるようになります。
場合によっては口の動かしにくさや、顎関節がズレることで「カクカク」など顎の音が鳴るようなこともあります。

顎関節症が起こる原因は、日常の習慣の中にあることが多いです。
こちらでは症状が起こる原因についてご紹介します。

●頭蓋骨や顎関節のゆがみ

頭蓋骨や顎関節は日常の習慣による負担が蓄積されると、徐々にゆがんでしまうことがあります。
ゆがみが生じれば顎にも負担がかかりやすくなり、顎の筋肉が緊張を起こして顎関節症が発症する場合があります。

頭蓋骨や顎関節に負担を与える日常の習慣は、食いしばりや歯ぎしり、うつ伏せで寝る、頬杖などが挙げられます。

●ストレス

ストレスがあると交感神経が優位になり、自律神経に乱れが生じることがあります。
すると、血管のコントロールが上手くできなくなり、血行不良が起こりやすくなります。
そのため、日常の些細な動作でも顎周りの筋肉の緊張が生じることがあります。

また、ストレス状態が続くと自然と食いしばりをすることが増え、顎関節症が発症しやすくなると考えられます。

●日常の不良姿勢

日頃から姿勢が悪いと、身体の筋肉バランスが崩れることで頭蓋骨や顎関節への負担も大きくなります。
とくに猫背姿勢では首や肩への負担が大きいため、首や肩の筋緊張が顎に広がりやすいといわれています。
長時間のデスクワークや、スマホを使用することが多いと、手元を見ようとして頭が前に傾き、猫背姿勢になりやすいです。

顎関節矯正とは、顎関節の矯正に特化した施術メニューです。
顎関節症の症状は医療機関の場合は画像検査などを行い、痛み止めを処方されることやマウスピース矯正などを行うことがあります。

しかし、顎関節症は顎の筋緊張やゆがみが原因で症状が生じています。
そのため、薬剤やマウスピース矯正では根本の原因にアプローチすることができず、顎関節症の直接的な改善にはならないことがあります。
接骨院の顎関節矯正は、根本の原因にアプローチすることで顎関節症の症状の緩和・改善が期待できます。

顎関節矯正は、手技で行われることが多いです。
手技とは、機器や道具を使わずに、施術者の手を使って行われる施術方法にです。

手技によって口腔内から顎関節を矯正していきます。
施術者はゴム手袋を着用した状態で、内側から引っ張るようにして筋緊張を緩和させながら関節を整えていきます。
口腔内の施術に抵抗がある方に対しては、口腔外からのアプローチすることもあります。

首周りの筋緊張の緩和や身体のゆがみを改善して顎関節症の緩和を目指すことも多いですが、当院では根本原因である顎関節のゆがみを調整していきます。

顎関節矯正では、顎関節症が改善されることで顎周りの不調症状の改善につながります。
また、顎関節症によって併発されていた不調の改善も期待できます。

●顎の痛み

顎関節症になると、顎関節のゆがみから筋緊張や炎症が生じ、顎に痛みを感じることが多いです。
施術によって顎関節を本来の状態に調整することで、筋緊張や炎症が起こりにくくなり、顎の痛みの改善が期待できます。

●首～背部の張り・こり

顎関節症で顎周りの筋緊張が生じていれば、筋緊張が首から背部に拡大することで筋肉に張りやこりが生じるようになります。
そのため、顎関節矯正で顎周りの筋緊張が緩和されると、血行が促進されることで首から背部の筋肉の張りやこりの解消につながります。

●頭痛・眼精疲労

顎関節症による顎周りの筋緊張は、血管の持つ働きを鈍くさせて血流不良を招くことがあります。
血流不良が生じれば脳に血管から送られる酸素量が減少し、頭痛が生じやすくなるとされています。
また、目の奥の筋肉の緊張も生じやすくなるため、眼精疲労が起こる場合があります。

顎関節症が改善されれば、こうした頭痛や眼精疲労の改善や予防に繋がるでしょう。

そもそも顎関節矯正が必要な場合はどんな時か？
顎関節に異変が起きている時は当然そうなのですが、なぜそうなってしまったかというところがポイントです。

多くの場合は食いしばりや食事の際のくせです。
使用する筋肉の過負荷により顎関節に異常が出てしまうことにより症状が出てきます。
他にも無意識で頬杖をついてしまったり、寝ているときに顎が圧迫され関節に負担がかかっている場合などがあります。

顎関節矯正は負担がかかりやすくなってしまっている状態を軽減することが見込めます。
ただし、その目的は関節にあり、ほかに影響を与えている筋肉の調整も必要になります。

当院で行う顎関節矯正は、関節と筋肉の両方の調整を合わせて施術を行います。
口腔外からの矯正もできますのでご希望の場合はお申し付けください。