巻き爪症状と当院の施術法のお話
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こんにちは!
当院で行っている巻き爪補正の話をしようと思います。
巻き爪と聞くと痛そうなイメージがありますよね。
症状の状態にもよりますが、爪が長時間皮膚に食い込む事で強い痛みを引き起こします。
酷い場合は爪が強く巻きすぎてしまい、皮膚を突き破って出血させてしまったり、化膿を引き起こします。
これだけ聞いているとなんだか爪がムズムズしてきますね。
実は爪が巻いていても特に症状を感じない人も意外と多くいらっしゃいます。
ただし、巻き爪は進行性病変といわれるもののひとつで、自然に回復することはありません。
『たまに爪が当たって痛いときがあるな』という人は要注意!
爪が当たって痛かった時、その部分を切ってしまい深爪にしてしまった覚えはありませんか?
しかし、実はそれ一番やってはいけないことなんです。
深爪にしてしまうことで爪の周りの皮膚やお肉が爪の上に乗っかりやすくなり、爪の巻きを助長してしまい症状につながりやすくなります。
また、きれいに爪を切ったつもりが見えない部分で爪の端がトゲ状になってしまっている方が多くいらっしゃいます。
爪のトゲが出来てしまうと、爪が伸びてきた際に少しずつ皮膚に刺さってしまい、傷から菌が入ることで化膿してしまいます。
爪が巻いてるなと気が付いたら早めに爪を整えておくことをお勧めします。
《当院の巻き爪補正法》
当院で行っている巻き爪補正はペディグラス法という非観血式の巻き爪補正です。
簡単な特徴としては、巻いている部分を切るのではなく、補正具を取り付けることにより巻き爪を改善させちゃおうというものです。
そもそも観血式というのはオペなど「血を観る」というもので、医師免許を持つ人にしか認められていません。
当然強い痛みを伴いますし、痛いのは誰でも嫌ですよね。
ペディグラス法の施術では巻いている部分に補正具を取り付ける手法なのでほとんど痛みを伴わず、補正具を取り付けた時点で巻いて食い込んでいた部分の痛みが軽減、または消失したと感じる方がほとんどです。
ここで、ペディグラス法の流れをご紹介します。以下の①~④の工程を1カ所につき約1時間程かけて施術致します。
①カウンセリング
➡爪の状態の把握から補正具を取り付けられるかの確認を行います。
この時点で爪の感染症等がみられる場合はまず皮膚科への受診をお勧め致します。
感染や炎症がみられる箇所に装着した場合、炎症が広がるリスクや装具がすぐに剥がれるといった事がおこりますので
まずは皮膚科での治療を行い、完治した後に補正具の装着を行います。
②プリパレーション
➡装具を取り付ける下準備をします。簡単に言えば爪のお掃除です。
爪は見えない所に汚れが溜まっていたりします、この汚れをしっかりと取り除かないと補正具が剥がれやすくなるので
プリパレーションはしっかり行います。
③補正具取り付け
➡爪の準備が出来たらいよいよ補正具を取り付けていきます。専用の補正具を装着し、爪を広げます。
この時点で広がりを実感できる事が多く、食い込んでいた部分の解放感があります。
④仕上げ
➡取り付けた補正具を加工致します。
補正具のみ取り付けた場合、はがれる心配があります。
補正具の上から専用ジェルで爪全体をコーティングし、補正具を目立たなくさせます。
また、ツヤのあるジェルなので透明感のある爪に仕上げます。
☆補正具の交換
➡補正具を取り付けて1か月ほど経過すると、爪が伸びて補正される力が弱まってきます。
補正は爪の形が整うまで行う必要がありますので、月に一度爪の手入れと補正具の交換を行います。
《補正具取り付け後の経過》
爪の補正は数か月から1年程かかりますが、痛みがある場合補正具を取り付けた時点で痛みなどの症状は軽減、または消失する効果が期待できます。
取り付け直後から数日は生活において多少の注意が必要ですが、その後は通常通りの生活をお楽しみいただけます。
《巻き爪補正ができないものの例》
・巻いた爪や棘となってしまっている爪が皮膚を傷つけてしまい、出血・化膿を起こしてしまっているもの
・爪水虫やグリーンネイルを呼ばれる感染症を患ってしまっているもの
・爪を怪我してしまい、中程度以上の内出血や炎症を起こしてしまっている場合(軽度であれば施術可能)
・なんらかの影響により爪の形状が変形を起こしてしまっているもの(状態により軽度であれば施術可能)
巻き爪補正を行うに当たっては巻いている以外に爪が健康な状態でないと効果が期待できなかったり、場合によっては重大な疾患を引き起こす恐れがあります。
そのため、爪の感染症を患っている場合や状態によっては皮膚科での診察が必要になります。
《最後に》
巻き爪は処置が早いほどきれいに戻ります。
ずっと痛みを我慢することで足元からバランスが崩れ、身体に不調が出てきてしまうこともあります。
そうならないようにも巻き爪はしっかりと処置しておきましょう。